オンラインでVM上のSAP HANAの各種バックアップが取得できる(SLES/RHELのみ)
→ 完全、差分、増分、ログの4種類のバックアップをサポート
→ ログバックアップは、最小15分間隔で取得可能
→ ポイントインタイム リストアをサポート
各種バックアップのスケジュールと保持期間
完全バックアップ
→ 毎日: 7~9999日
→ 毎週: 1~5163週
→ 毎月: 1~1188月
→ 毎年: 1~99年
差分バックアップ
→ 曜日: 7~180日
差分バックアップ
→ 曜日: 7~180日
ログバックアップ
→ スケジュール: 15分, 30分, 1, 2, 4, 8, 12, 24時間
→ 保持期間: 7~35日
階層化機能が利用可能
→ 45~3470日
ポイントインタイム リストアが可能で、既存HANAへ上書きでも、HANAを新規作成でもリストア可能
色々と前提条件があるので注意する
専用SQLプールは自動でバックアップが取得される
→ 1日を通して断続的にスナップショットを取得され、最大7日間保持される
→ SQLプールが停止されている場合はスナップショットを取得されない
→ ペアリージョンに1日1回バックアップが取得される(最新のバックアップのみ保存)
→ 保持期間は最大7日間でハードリミットなので、それ以上保存しておきたい場合はリストア -> 一時停止というワークアラウンドが必要
ストレージの冗長性は、既定ではRA-GRS
→ バックアップはスナップショットだが、データとバックアップのそれぞれでストレージの冗長性を選択できる
→ バックアップは、RA-GRSをやめてLRSにすることも可能
→ データは、ペアリージョンが外国にある場合のみ(例えばSoutheast Asiaとか)、作成時にLRSを選択できる
サーバレスの場合は、クエリを発行するサービスのようなので、バックアップ・リストアはなさそう
専用SQLプールのリストアは、復元ポイントを利用する必要があってちょっとややこしい
→ 自動復元ポイント(RPO 8時間で自動作成)
→ ユーザ定義の復元ポイント
復元ポイントがないとリストアできないので、復元ポイント=バックアップのイメージ
→ なので、構成変更や大量バッチ処理の前後にユーザ定義の復元ポイントを作成したりする(最大42個 or 最大7日間)
ペアリージョンの復元ポイントは、RPO 24時間で自動作成
復元は、任意のSQL Server or ワークスペースを指定して、新規作成復元となる
→リストアは新規作成復元のため、ソースDBとリストアDBをリネームする等の対応が通常は必要となる
Cosmos DBのバックアップは、継続的バックアップを定期的バックアップの2種類ある
→ APIによって対応しているバックアップに違いがあるので注意(SQL, MongoDB, Cassandra, Gremlin, Table, PostgreSQL)
→ 継続的バックアップが使える場合は、継続的バックアップを使うことを推奨(相互に変更可能で、どちらも性能への影響はなし)
継続的バックアップ
→ SQL, MongoDB, Gremlin(プレビュー), Table(プレビュー), (Cassandra/PostgreSQLが非サポート)
定期的バックアップ
→ SQL, MongoDB, Cassandra, Gremlin, Table, (PostgreSQLが非サポート)
継続的バックアップは、保有期間を7日(プレビュー) or 30日から選択する
バックアップ間隔は、ソースで実行されるすべての変更が100秒以内に非同期的にバックアップされる
バックアップは、基本的にはLRSのBlobストレージに対するローカル保存となる
→ ゾーン冗長が構成されている場合は、ZRSのBlobストレージに格納される
→ グローバルでレプリケートしている場合は、レプリケート先それぞれでバックアップを取得
定期的バックアップは、一定間隔で自動でスナップショットが取得される
→ スナップショットのため、ローカルとBlobストレージに格納される
バックアップストレージの冗長性は、GRS、ZRS、LRSから選択できる
→ オンデマンドで変更可能だが、冗長レベルを下げても価格は変わらない
バックアップ間隔は、60~1440分の間で分単位で任意に指定可能
保有期間は、8~720時間の間で時間単位で任意に指定可能
→ 最小保有期間を、バックアップ間隔 (時間数) の 2 倍より短くは設定できない
Cosmos DBのリストアは、新規アカウントへの復元のみサポートしている
ソースは、アカウント、データベース、コンテナの3レベルをサポートしている
リストア後は、ソースのアカウントへデータ移行することを推奨(URIを変更できないため)
カスタマーマネージドキー(CMK)で暗号化している場合は注意が必要
→ CMKの暗号化キーは、Key Vaultにキーを格納する構成のみサポート
CMKによる継続的バックアップへの影響
→ Key Vault のアクセス ポリシーは、ユーザ割り当てマネージドIDのみサポート
→ ファーストパーティID、システム割り当てマネージドIDは非サポート
CMKによる定期的なバックアップへの影響
→ システム割り当てマネージドIDを使用した場合、データを復元する前に、ファーストパーティIDへのアクセスをKey Vaultで許可する
継続的バックアップのリストアは、以下をサポートしている
→ ポイントインタイム リストア
→ 新規アカウントに対する復元(上書き復元は非サポート)
→ 読み取りリージョンで復元可能なタイムスタンプがあれば、そのリージョンを指定して復元が可能
→ 復元可能なタイムスタンプをAPIで取得可能
定期的バックアップのリストアは、なんとサポートに依頼して実施してもらう
→ サポートが誤解なく作業できるように具体的な内容でSRを起票することと、UTCで時間を指定することが重要
→ サポートプランがBasicの場合はSRが起票できないので、リストアもできないという・・・
サポート側での作業時間を考慮して、保有期間を既定8時間ではなく、7日以上にすることを推奨とのこと
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